校歌

古府小学校校歌  作詞:鴻巣 盛広  作曲:福井 直秋

一.

 海幸多き 奈呉の浦    (うみさちおおき なごのうら)
 はるかに望む 岡の上   (はるかにのぞむ おかのうえ)
 かの万葉の 歌聖     (かのまんようの うたひじり)
 住みし昔を 偲ぶかな   (すみしむかしを しのぶかな)

二.

 この形勝に 地を占めて  (このけいしょうに ちをしめて)
 礎堅き 学校に      (いしずえかたき まなびやに)
 知徳を磨き 体を練り   (ちとくをみがき たいをねり)
 為すある民と 生い出でむ (なすあるたみと おいいでむ)

 

 昭和15年当時射水郡古府尋常小学校の笹谷秀虎校長が、矢野兼三県知事に、「校歌採用認可申請書」を出した原文が残されている。
 それによると、1題目の歌詞は、天平の昔において越中の国を治めた歌聖としての大伴家持卿の昔を偲んだものである。
 また、当初2題目は「麓に靡く黒煙  輝く東亜建設に  尽くす現代工業の 力と意気を示すなり」とあったが、戦後削除され、3題目が2題目となった。
 この2題目の歌詞は、奈古の浦を隔て、遠く霊峰立山連山を望むことができる景勝の地において、良き郷土の人とならんことを念願して作られたものである。